「漬物ってカラダに良いの?」
「腸内環境や倦怠感を改善したい…」
そんな方に必見の記事です。
漬物は食材を様々な調味料で漬け込むことで保存性を高めた食品です。
今回は、漬物の栄養や現代人が食べるべき理由を解説します。
漬物とは?
漬物は、野菜に塩・米ぬか・醤油・味噌などの調味料をまぶして、一夜漬け・浅漬け・古漬けなどつける期間を設けて漬け込みます。
漬け込む際に上に重石を乗せることで、野菜の細胞から栄養分を水分とともに浸出させます。
容器の中心部が嫌気性(無酸素)で、栄養分が豊富になってくると、野菜に元々ついていた乳酸菌が増えていき、酵母も増殖を始めます。
乳酸菌は、空気を嫌う嫌気性菌のため、空気を触れにくい環境に置くことが大切です。
漬物の種類は?
漬物は元々食品の保存するための方法の1種です。
地方の風土や気候にあった様々な種類の漬物があり、漬け方だけでも数種類に分かれます。
代表的な漬物の種類
- 梅干し
- 塩漬け
- ぬか漬け(一番おすすめ)
- 粕漬け
- 麴漬け
- 味噌漬け
- 醤油漬け
- 酢漬け
- からし漬け
- すんき漬け
- キムチ
漬物で最も古い歴史をもつのは塩漬けです。
また日本以外での漬物には、韓国のキムチ・中国のザーサイ・欧米のピクルス、ドイツのザワークラウトが有名です。
なお、漬物には作り方の違いによって、乳酸菌や酵母がほぼ関与しない漬物もあります。
その場合、以下でご紹介する効果に該当しないので少々お気を付けください。
乳酸菌や酵母
- 浅漬け
- 醤油漬け
- 酢漬け
- 梅干し・紅ショウガなど
漬物の効果
漬物の効果
- 乳酸菌による腸内環境の改善
- 野菜のビタミンをダイレクトに摂れる
- 不溶性食物繊維が豊富
乳酸菌による腸内環境の改善
漬物には約8種類の乳酸菌が含まれます。
ヨーグルトなどの乳酸菌が動物性乳酸菌といい、漬物の持つのは植物性乳酸菌です。
乳酸菌が腸内環境を改善することによって、ダイエット・健康にとても効果的になります。
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野菜のビタミンをダイレクトに摂れる
野菜に含まれるビタミンですが、水溶性ビタミンは調理により減少すると言われています。
水溶性ビタミンは水に溶けたり、壊れやすい構造であったりするためです。
しかし、漬物にすることでビタミンが増加したデータがあります。
特に、浅漬にした野菜は生野菜に比較して、100gあたりのビタミンB2・Cの増加が見られました。
加えて、ぬか漬でビタミンB1・B6が増加し、さらに時間が長くなるほどさらに増えるデータが出ています。
そのため、野菜のビタミンを壊さずにダイレクトに摂れる上で、さらに増やして摂ることが出来るのが漬物です。
引用:東海漬物株式会社 <漬物のビタミン研究> 浅漬やぬか漬がビタミン摂取において優れた食品であることを確認
不溶性食物繊維が豊富
漬物の多くには、水に溶けない不溶性の食物繊維が豊富に含まれています。
不溶性食物繊維は、腸で水分を吸収して膨らむことで蠕動運動を活発にします。
それによって便通が良くなり、腸内環境が良くなります。
ぬか漬けを食べよう
ぬか漬けは、乳酸菌だけではなく、酪酸産生菌をも含みます。
この酪酸菌は、長寿菌とも呼ばれており、長寿地域の人は腸に酪酸菌を多く持っています。
また、酪酸菌はビフィズス菌や乳酸菌の発育を助ける働きを持っています。
酪酸菌は腸粘膜を修復し、小腸の繊毛運動を活性化し、栄養吸収効率を上げてくれます。
さらには大腸のエネルギー源ともなります。
酪酸は他にも抗炎症作用などの薬理効果が強いです。
また、ぬか漬けはそういった菌を増やすことからビタミンなどの栄養価を底上げします。
大根であれば、ビタミンB1が通常より16.5倍になるなど、現代人が不足しやすいビタミンB1を豊富に摂れます。
漬物ならぬか漬けを食べることをおすすめします。
まとめ
まとめ
- 漬物には、作り方によって乳酸菌・酵母がほぼ関与しない漬物がある
- 漬物は腸内環境を整え、ビタミンなども生より豊富になる
- 漬物の中ではぬか漬けが1番おすすめ
今回は、漬物の栄養や現代人が食べるべき理由を解説しました。
漬物とはいえ、浅漬けのものや保存料・添加物が多い物もあります。
その段階で菌が増えなくなってしまうため、可能な限り自然に作られた漬物をおすすめします。