「味噌汁っていいの?」
「ダイエットしている人は一汁三菜だな」
そんな方必見の記事です。
味噌はとてもカラダに良いダイエット中にもおすすめの食材です。
今回は、味噌がダイエットに効果的でカラダに良い理由を解説します。
目次
味噌とは?
味噌は日本の発酵食品の中でも代表的な食品と言えます。
大豆に塩と麹を加えて、発酵させたもので、白味噌・赤味噌と大きく2種類に分けられます。
白味噌と赤味噌の違いは、作るときに大豆を茹でて作るのが白味噌、蒸すのが赤味噌です。
味噌の優れた成分
味噌の優れた成分
- メラノイジン
- イソフラボン(アグリコン型)
- 脂肪酸エチル
- ペプチド など
今回は、メラノイジンという褐色成分にスポットを当てて解説していきます!
味噌汁に含まれるメラノイジン
褐色の強い赤味噌などにはメラノイジンが多く含まれています。
メラノイジンには多くの効果が期待できます。
メラノイジンの効果
- 肝臓と血液のコレステロール低下
- 腸内環境の改善
- 抗酸化作用
- 活性酸素を消す
- 胃がんのリスク低下
肝臓と血液のコレステロール低下
メラノイジンには、肝臓及び血液のコレステロール低下作用が認められています。
LDL(悪玉)コレステロールは、ホルモン産生や細胞膜の形成など大切な働きがありますが、血中に多く存在してしまうと、血管を塞いだり、血管破れやすくなり、動脈硬化してしまいます。
動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞などの危険な病気の原因になります。
また肝臓に多く溜まると、インスリンの効きが悪くなり、血糖値も高くなります。
メラノイジンは、コレステロールを低下してくれるため、肝臓や血液を良い状態で保つことが出来ます。
腸内環境の改善
メラノイジンは、乳酸菌の増殖を促します。
さらに乳酸菌が増加することで拮抗作用が起こり、悪玉菌の増殖を抑えてくれます。
腸内環境の理想は「善玉菌2割・悪玉菌1割・日和見菌7割」です。
乳酸菌などの善玉菌が腸内で増えて、悪玉菌の増殖が抑えられることで、腸内環境が整います。
腸内環境が良くなると、栄養をしっかり吸収できたり、免疫が高まったり、肥満なども解消できるなど、良い効果しかありません。
抗酸化作用
メラノイジンには、還元力が強かったり、酸化の原因を封じてくれたりすることで、強い抗酸化作用があります。
抗酸化作用により、体内でエネルギーを作るときに発生する活性酸素を除去してくれます。
活性酸素は、シワやしみなどの老化やがん、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病の原因になります。
メラノイジンが活性酸素から体を守ってくれるので、アンチエイジングに効果的です。
胃がんのリスク低下
胃がんの発がん物質として知られるニトロソアミンは胃の強酸性下で、アミンと亜硝酸の反応により生成されます。
メラノイジンは、胃の中でこの反応を効率よく抑えてくれることにより、胃がんのリスクを下げてくれます。
メラノイジンが多く含まれる赤味噌や豆味噌の味噌汁を飲むことにより、美容や病気の面でとても効果を発揮します。
味噌汁がダイエットにつながる理由
味噌のダイエット効果
- リパーゼの活性を阻害
- 腸内細菌の活性化
- 耐糖能の改善
リパーゼの活性を阻害
リパーゼには、脂肪を分解する酵素です。
ただリパーゼにも種類があり、脂肪を分解して蓄えられるようにする働きを持つリポタンパク質リパーゼというものがあります。
メラノイジンがリポたんぱく質リパーゼの活性を阻害することで、脂肪を身体に蓄えられにくくすることが出来ます。
なお、脂肪を分解する働きのあるリパーゼのホルモン感受性リパーゼはアドレナリンによって働きを良くすることが出来ます。
アドレナリンは交感神経を活性化されることでよく分泌されるようになるので、筋トレを頑張りましょう。
腸内細菌の活性化
メラノイジンは乳酸菌の増加を促します。
乳酸菌の割合が増えていくことで、腸内細菌が活性化されます。
その結果、腸内環境が整って、腸内細菌が働きやすい環境を作ることが出来ます。
腸内細菌が働くと、短鎖脂肪酸がしっかり作られるようになります。
短鎖脂肪酸は、腸から血液を通じて全身に届けられます。
この短鎖脂肪酸が脂肪細胞に働きかけると脂肪の取り込みが止めてくれるので、太りにくくなります。
さらに、エネルギー消費を促したり、食欲を抑える効果もあります。
実際に痩せている人の腸内には、短鎖脂肪酸が多いと言われています。
耐糖能の改善
糖尿病の方や糖質制限を行っていた方は、インスリンの分泌が悪くなり、糖質を体内で代謝する能力が低下します。
耐糖能
耐糖能とは、糖質を体内で代謝する能力のこと
耐糖能異常になり、糖を体内で処理できなくなると血糖値が上昇しやすくなります。
その結果、お腹が空きやすくなったり、身体が疲れやすくなったりします。
お腹が空きやすくなることで食事量が増加しまったり、身体が疲れやすいために運動不足になることで、体重が増える原因になってしまいます。
メラノイジンは、糖の消化酵素であるa-アミラーゼの活性を阻害する作用が認められています。
活性を阻害することで、血糖値の上昇を抑制することができ、糖の処理能力すなわち耐糖能改善の可能性があります。
血糖値を緩やかに上昇させてくれることで、空腹感を和らげたり、疲れやすさも解消できたりすることが出来ます。
ダイエットに効果的な味噌の選び方
今まで味噌の効果についてご紹介しました。
ただ、どの味噌でも効果を得られるというわけではなく、色の濃い味噌を選ぶことが大切です。
基本的には、白味噌ではなく、色が濃く褐色の強い味噌を選ぶことで、メラノイジンが多く含まれている味噌を手に入れることが出来ます。
赤味噌
赤味噌は、蒸した大豆を多く使い、長期間熟成させることで、褐色が濃くなり赤味噌になります。
褐色成分であるメラノイジンが多く含まれており、先述した効果を得ることが出来ます。
豆味噌
豆味噌は、蒸し大豆と豆麹を使い、長期間熟成させて作られます。
主に、愛知県や岐阜など中京圏の地域でよく食べられている味噌です。
まとめ
まとめ
- 痩せたいなら味噌汁は褐色の強い味噌を選ぶ
- 褐色の強い味噌にはメラノイジンが多く含まれる
- メラノイジンは、ダイエット効果・美容効果がある
今回は、味噌がダイエットに効果的でカラダに良い理由を解説しました。
メラノイジンにはダイエット・美容に効果的なものが多くあります。
ですが、味噌汁を飲むだけで痩せるというわけではなく、しっかりと筋トレや有酸素運動を並行してダイエットを頑張りましょう。