「ヨーグルトっていいの?」
「ヨーグルトはどんな効果があるの」
そんな方に必見の記事です。
ヨーグルトは、乳に乳酸菌・酵母を混ぜて発酵させて作る発酵食品の1つです。
今回は、ヨーグルトの健康やダイエットへの効果を解説します。
目次
ヨーグルトとは
ヨーグルトは、乳酸菌という善玉菌を多く含む乳製品の発酵食品です。
厳密には、乳及び乳酸菌を原料とし、プルガリア株・サーもフィルス株が大量に存在し、その発酵作用で作られたものがヨーグルトと定義されているようです。(FAO&WHO)
様々な種類のヨーグルトがあり、色々なヨーグルトを楽しむことが出来ます。
ただ、その中で選びたいのは砂糖や香料を含まないプレーンヨーグルトです。
ヨーグルトの種類
- プレーンヨーグルト:砂糖や香料の無いヨーグルト
- ハードヨーグルト:甘味料や寒天を加えたプリン状
- ドリンクヨーグルト:甘味料を加えた飲むタイプ
- ソフトヨーグルト:固まったヨーグルトを滑らかにしたタイプ
- フローズンヨーグルト:冷凍したアイスクリーム状
ヨーグルトの効果
ヨーグルトの効果
- 腸内環境を整える
- 免疫力がアップ
- アレルギーの改善
- ストレス緩和
腸内環境を整える
ヨーグルトには、ヨーグルトの種類に応じた乳酸菌が豊富に含まれています。
ヒトの腸内を改善するために非常に重要なのが、乳酸菌の1種であるビフィズス菌の数を増やして、100兆個ある腸内細菌の中で2割を占める優勢な状態にすることです。
といっても、自然免疫の観点から生きた菌を届けたり、ビフィズス菌を選ばなくてはいけなかったりすることはありません。
重要なのは、菌の種類よりも数の方が大事になります。
ヨーグルトを毎日一定量摂り入れて、腸管免疫を刺激することは腸内環境を整えることに繋がります。
免疫力がアップ
腸には体内の70%もの免疫細胞がいます。
消化管は口から始まって、食道→胃→十二指腸→小腸→大腸→肛門まで1本で繋がっています。
食べ物だけでなく、口から一緒に入ったウイルスも消化管を通して運ばれてしまいます。
大半の栄養は腸で吸収されるため、ウイルスも一緒に取り込んでしまわないように、腸内には免疫細胞が集中しています。
腸内環境を良好にすることは、免疫力がアップに直結します。
アレルギーの改善
本来免疫は血液中にIgG抗体・腸粘膜にIgA抗体が作られていますが、アレルギーになる人は別の抗体であるIgE抗体が多く作られます。
乳酸菌が多いと、腸内免疫が活性化されたり、抗体を作るヘルパーT細胞も正しく働きやすくなったりします。
実際に健常な子どもとアレルギーにかかった子どもの便を比較すると、健常な子どもの便には乳酸菌の割合が非常に高いことがわかっています。
また免疫の過剰な働きでアレルギーが起こりますが、腸で作られる短鎖脂肪酸は過剰な免疫反応を防ぐことが出来るため、アレルギー症状の予防や治療に繋がります。
ストレス緩和
腸は脳の次に神経細胞が多い臓器で、腸の環境は脳へ影響します。
腸内環境が良ければ脳内は良好になり、腸内環境が悪ければ鬱や不安を感じやすい傾向に陥りやすくなります。
腸内環境が悪いとストレス耐性が弱くなり、ストレスを非常に感じやすくなり、抗ストレスホルモンのコルチゾールの分泌が多くなります。
コルチゾールが多く分泌され続け、分泌されなくなると、暴飲暴食などに繋がりやすくなってしまいます。
腸内環境を良好に保つことで、ストレス耐性に強くなり、ダイエットも元気に進めていくことが出来ます。
ヨーグルトのデメリット
ヨーグルトのデメリット
- ヨーグルトの種類によっては高カロリー
- カゼインの問題
ヨーグルトの種類によっては高カロリー
ヨーグルトは美味しくするために、加糖されているタイプのものがあります。
健康に良いからと、加糖されている甘いヨーグルトを食べ過ぎると、高カロリーになり逆に不健康になります。
100gあたりの比較だと、コーラよりも砂糖が多いものもあります。
砂糖の摂りすぎは、血糖値が乱高下することに繋がります。
血糖値のコントロールが効かず、食欲が乱れてしまうことを防ぐために、ヨーグルトは無糖のものを選びましょう。
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カゼインの問題
牛由来のカゼインの中で、ヒトのカラダに合わないカゼインが存在します。
異種タンパクであるカラダに合わないカゼインがカラダに入ってくると、腸の炎症を促し、胃腸の症状を悪化させることになります。
腸内環境を良くしようとヨーグルトを食べているのに、悪化してしまう人もいます。
この問題は個人差があるため、ヨーグルトを食べていて調子が悪くなる人は、乳酸菌のサプリメントに変えるなどして、ヨーグルトを摂るのを控えるようにしましょう。
腸内細菌学の権威が行う摂取法
東京大学名誉教授で、善玉菌・悪玉菌の名付け親である腸内細菌学の権威である光岡知足さんが、著書『腸を鍛える』にてヨーグルト摂取法を語っていました。
光岡さんのヨーグルト摂取法
- 無糖・低脂肪のヨーグルト250~350g
- 抗酸化作用のあるブルーベリー
- 良質なタンパク質のきなこ
- 天然の食物繊維サイリウム
- 抗酸化作用に優れたビタミンCサプリメント
これらを毎日摂るようにして、健康を維持していらっしゃったようです。
またドイツに留学していた頃は、現地の人にならい1日500gものヨーグルトを摂っていたそうで、お腹の調子が格段によくなることを体感していたそうです。
なお、ヨーグルトの量や種類の合う合わないは個人差があるため、色々な種類や量を1回につき2週間ほど試して、どれが一番調子が良いのか判断することが大事です。
まとめ
まとめ
- ヨーグルトは腸内環境を整える
- 腸内細菌学の権威は毎日250~350g摂っている
- ヨーグルトは無糖・低脂肪を選ぶ
- 個人差があるため、合う合わないはテストする
今回は、ヨーグルトの健康やダイエットへの効果を解説しました。
ヨーグルトは健康やダイエット効果が期待できますが、摂り方を誤ると逆効果になる食材です。
個人差もあるため、自分のカラダでテストしながら調整を行うようにしましょう。