「お米のカロリーは?」
「お米は食べたら太る?」
そんな方に必見の記事です。
結論を先に申し上げると、お米を食べたから太る(体脂肪がつく)とは限りません。
今回は、お米のカロリーやお米が太るのかどうか解説します。
お米のカロリー
生米は炊飯すると、水を吸収するため、炊飯後の重さが大体2倍ほどになります。
重量の目安
生米1合「150g」 → 炊きあがり「340g」
※茶碗1杯「約160g」
そして気になるお米のカロリーは以下のようになります。
お米のカロリー
茶碗1杯160g:250kcal
- タンパク質:4g
- 脂質:0.48g
- 炭水化物:59g
ご飯1合340g:531kcal
- タンパク質:8.5g
- 脂質:1g
- 炭水化物:126.1g
塩むすび(セブンイレブン):174kcal
- タンパク質:2.6g
- 脂質:0.9g
- 炭水化物:39.7g
基本的にご飯は炭水化物がほとんどです。
タンパク質や脂質はわずかに含まれていますが、ご飯でタンパク質や脂質を摂るのはほとんど不可能です。
お米は太るのか
先述したように、お米を食べたからといって太る(体脂肪がつく)とは限りません。
ご飯を中心とした和風の食事は、刺身・焼き魚・煮物・味噌汁などの脂質が少ない食事になります。
ご飯そのものにも脂質は少なく、日本人にあった程よい低脂肪のローファットな食事になります。
実際に女子大生約1,700人を対象に、朝食の主食がご飯かパン派に分け、栄養素摂取量の比較をしたデータがあります。
その中では、ご飯の摂取頻度が多いほど、脂質や摂取カロリーの量が少なくなっていました。
加えて、生活習慣病の予防に効果的なビタミン・鉄・食物繊維などの栄養素の摂取量も増えていました。
ご飯を主食とした食事は、脂質の摂りすぎを防ぎ、よりヘルシーな食事内容になると考えられます。
Sasaki et al. J Community Nutr 2002; 4:83-9.
摂りすぎたら太る
ご飯を中心とした食事にすれば、ヘルシーになると先述しました。
しかし、ご飯をたくさん食べていれば太ります。
大切なのは自分自身が消費しているカロリー以上に、摂取カロリーを増やさないことです。
まずご飯を食べたときに、筋肉と肝臓へ糖質が蓄えられていきます。
その蓄えられる以上に糖質を摂ると、余った糖質が体脂肪へ変換されていきます。
ただ、ポイントなのは、糖質を脂肪に変換するためにもエネルギーを使うため、非効率的です。
ご飯をバクバク食べるより、脂っこい食べ物を食べている方が太りやすい点は間違いありません。
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選ぶべきお米の種類
ご飯を選ぶときは、白米ではなく、可能な限り未精製の穀物である玄米を選ぶようにしましょう。
精製された白米は、外皮や胚芽が除かれてしまって、ほとんど栄養が失われてしまいます。
ビタミンや食物繊維などの貴重な栄養素を漏れなく摂るために、白米よりは玄米を選ぶようにしましょう。
玄米が苦手という方は、白米にもち麦を混ぜて炊くのがおすすめです。
白米だけでは摂れない栄養素を、もち麦で補うことで、栄養素を底上げすることが可能です。
なお、どちらの場合も消化しやすくするために、よく噛んでから飲み込むことを心がけましょう。
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まとめ
まとめ
- ご飯を食べたら太るわけではない
- 太るのは「消費カロリー<摂取カロリー」になってしまっているから
- 白米より玄米を選ぶ
今回は、お米のカロリーやお米が太るのかどうか解説しました。
改めて、ご飯を食べたからといって太るわけではありません。
大切なのは適切な量を食べることです。
どんな食べものでも食べ過ぎたら太ってしまうので、お腹は8割で抑えるなど、ご自身のあった食事量を探すようにしましょう。