「ダイエットの間食にナッツを選んでる」
「ナッツはカラダにいいよね」
そんなイメージをお持ちの方、実はそうじゃないかも。
ナッツ類は、アーモンドやクルミなどを指します。
今回は、ナッツの意外な事実や食べ過ぎてはいけない理由について解説します。
目次
ナッツ類とは
ナッツ類は、アーモンド・カシューナッツ・クルミなどがあり、種実類と呼ばれる木の実の一部です。
植物にとって大切な種実になるので、硬い殻で実を守っており、殻や皮をむいて食べるのが一般的です。
植物の種なので、植物が成長できるようにエネルギーが豊富に蓄えられており、栄養豊富なのが特徴です。
なぜナッツ類が要らないのか
ナッツ類の一例として、アーモンドの栄養についてご紹介します。
アーモンドのPFCバランス(120g)
- タンパク質…23g
- 脂質…64g
- 炭水化物…26g
総カロリー:727kcal(120g)
※アーモンドは10粒で12g
全体的な内容を見ると、脂質が飛びぬけて多く、タンパク質・炭水化物もそこまで少なくはありません。
豊富なビタミン・ミネラルは優秀
ナッツ類にはビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。
これは他の食材よりも秀でていることが多く、ビタミン・ミネラルを摂るのに優秀な食材と言えます。
アーモンドであれば、エネルギーを産生するのに必要なビタミンB群、酵素を活性化させるマグネシウム、血管を柔らかくするアルギニンなど、その他にもビタミン・ミネラルが多く含まれています。
また食物繊維も、水溶性と不溶性をバランスよく含まれており、腸内環境を良く保つために活躍してくれます。
脂質の内訳が答え
アーモンドの脂質内訳
- 飽和脂肪酸…4g
- 一価不飽和脂肪酸…41g
- 多価不飽和脂肪酸…15g
※アーモンド120g
良質な脂質は、体脂肪を燃えやすくしたり、血管をサラサラにするといった効果があります。
皆さんがダイエット効果を期待されている良質な脂質とは、中鎖脂肪酸やオメガ3などの効果を言っていることが多いと思います。
中鎖脂肪酸は飽和脂肪酸、オメガ3は多価不飽和脂肪酸に分けられます。
アーモンドを見てみると、どちらでもない一価不飽和脂肪酸(オメガ9)が多く含まれています。
そして、多価不飽和脂肪酸15gの内、ほとんどがオメガ6で、良質な脂質であるオメガ3はほぼほぼ含まれていません。
オメガ6・9もカラダに必要な脂質ですが、オメガ6・9は極端に不足することは考えにくいです。
それを踏まえて考えると、良質な脂質といって摂るものの、期待しているような脂質は摂れていない場合があります。
良質な脂質を摂りたいのであれば、ナッツ類でなく違う食材から摂った方が効率的に思います。
今回アーモンドでご説明しましたが、他のナッツ類も大体同じような栄養バランスです。
ナッツを食べ過ぎてはいけない理由
2つの理由
- ローストしたナッツは酸化物が増える
- 生のナッツにはカビ毒のアフラトキシンが多い可能性がある
ローストしたナッツには酸化物が増える
ナッツは、植物油でのロースト・素焼きのローストした種類があります。
焙煎温度が高く(180℃)、焙煎時間が長いと、酸化物が増えます。
特にクルミは脂分が多いため、酸化物が増えやすい傾向があります。
酸化物は、カラダの老化を進めてしまうなど健康に悪影響を及ぼすため、摂取量には注意が必要です。
ただ、中程度の温度(160℃)であれば、そこまで酸化物は増えないと言われています。
なお、オイルローストの方が酸化物が増えやすいため、食べるなら素焼きのローストしたナッツがおすすめです。
生のナッツにはカビ毒のアフラトキシンが多い可能性がある
生のナッツのデメリットとして、サルモネラ菌・大腸菌・カビによるアフラトキシンなどの検出がされています。
カビは目に見えるものの方が多く、アフラトキシンも知らず知らずのうちに、浸食している可能性があります。
特に夏場などはカビやすく、大容量などで買うと、湿気によりカビてしまう可能性があるので注意が必要です。
食べるなという訳ではない
ナッツの効果
- マグネシウム・亜鉛・鉄分が多い
- ビタミンB群やEが多い
- ポリフェノールが含まれている
- 血糖・血圧コントロール
- 血中脂質の改善
先述したようにナッツには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
これらは他の食材に比べて優秀な特徴で、30gぐらい摂れば概ねまかなえてしまうぐらいになります。
ナッツで注意したいのが摂取量で、1日10~30gぐらいの量で抑えることが重要です。
良質な脂質だからとバクバク食べていると、本来得たい効果が得られず、脂質だけ過多になります。
摂取量に注意して、良い効果はしっかりと得るようにしましょう。
まとめ
まとめ
- ナッツの脂質は必ずしも良いとは言い切れない
- ナッツのビタミン・ミネラルは優秀
- ナッツは1日10~30gで無塩で素焼きを選ぶ
今回は、ナッツの意外な事実や食べ過ぎてはいけない理由について解説しました。
決してナッツを食べるなというネガティブキャンペーンではなく、食べる目的があっていますかという呼びかけのようなものです。
意外な事実だったかもしれませんが、これを踏まえた上で、ナッツを摂るようにしていきましょう。