「お腹周りの脂肪を落としたい!」
「どうやったら体脂肪が落ちるの」
そんな方に必見の記事です。
今回は、体脂肪が合成・分解される仕組みについて解説します。
仕組みがわかることで、体脂肪を減らしたり、増やさない方法がわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。
体脂肪とは?
体脂肪は、皮下脂肪・内臓脂肪などのカラダの脂肪のことを言います。
皮下脂肪は皮膚の下にある脂肪で、内臓脂肪は内臓のまわりについた脂肪です。
皮下脂肪は、衝撃から身を守るクッションだったり、体温を維持する大事な働きがあったりします。
内臓脂肪は、皮下脂肪よりも脂肪細胞の大きさが小さく、エネルギーとして使われやすいのが特徴です。
皮下脂肪は女性がつきやすく、男性は内臓脂肪がつきやすいとされています。
体脂肪は、中性脂肪という主に血液中にある物質が集まって蓄えられたものになります。
体脂肪が合成される仕組み
糖質と脂質では、体脂肪に合成される流れが異なります。
基本的には両方とも血中に中性脂肪が流れており、それを消費しきれなかったり、インスリンが出たりしたときに体脂肪へと蓄えられていきます。
結果的には、脂質を摂りすぎた方が体脂肪に合成されやすくなります。
それぞれについて詳しく説明します。
糖質が体脂肪になるには
糖質はカラダや脳のエネルギーとして消費され、余った分は筋肉や肝臓に蓄えられます。
この筋肉や肝臓のタンクがいっぱいの場合に、残った糖質は肝臓で中性脂肪に変換させられます。
ただ、糖質と中性脂肪は全くの別物なので、変換させるのにもエネルギーが必要になります。
大体50gの余った糖質で、中性脂肪に変換できるのは14g程度になります。
つまり、糖質を中性脂肪に変えるのは大変効率の悪いことなんです。
しかし、ロスはあるにせよ中性脂肪に変換されることは間違いありません。
余った分は肝臓で中性脂肪に変換されて、VLDLというものによって、血液中を運ばれ、全身に運ばれます。
そして、消費出来なかった分が、体脂肪として蓄積されます。
脂質が体脂肪になるには
脂質は、カラダに入って、十二指腸で乳化・膵臓リパーゼで分解と細かくされてから、小腸で吸収されます。
その後小腸で吸収されてから再度中性脂肪に再合成されて、キロミクロンによって運ばれます。
脂質の場合は、糖質やタンパク質・中鎖脂肪酸と違って、リンパ管を通って全身に運ばれます。
なお、脂質を摂ってから血中中性脂肪値が3~4時間ほどで多くなります。
夕食で脂っこい食事をした後に、寝る前に甘いものを食べてインスリンが出るなんてことがあれば、体脂肪を非常に合成しやすくなるので気を付けましょう。
体脂肪が分解される仕組み
血糖値が低い状態のとき、肝臓のグリコーゲンが枯渇しています。
その際に、筋肉や脂肪組織を変換して糖質を作り出す、糖新生という働きが起こります。
ちなみに筋肉に蓄えられたグリコーゲンは、血糖値が下がっても使われずに、筋肉の収縮にのみ使われます。
体内に蓄えられている中性脂肪は、ホルモン感受性リパーゼというホルモンで、グリセロールと脂肪酸の2つに分解されます。
この脂肪酸がカルニチンという補酵素くっつきながら、エネルギーの生産工場であるミトコンドリアへ入っていきます。
そこでβ酸化という過程を経てさらに分解され、エネルギーが生成されます。
これが体脂肪が燃焼される仕組みになります。
じゃあ糖質を無くせばよいのか
先述で、血糖値が低い状態で体脂肪が分解されて脂肪が燃焼されると説明しました。
じゃあ糖質を抜けばいい!と考えるのが普通ですが、実はそうとも言い切れません。
脂肪酸がβ酸化される過程の中で、オキサロ酢酸というものと結合しないとエネルギーが生成されません。
オキサロ酢酸は、ブドウ糖を分解して作れられるものがないと作り出すことが出来ません。
つまり、脂肪酸を分解(β酸化)されて、燃焼されるには、オキサロ酢酸を作り出すのに足りるブドウ糖が必要です。
これは「体脂肪は糖質の炎によって燃える」と言えますね。
まとめ
まとめ
- 体脂肪は皮下脂肪・内臓脂肪に分けられ、細胞のことを中性脂肪という
- 血中の中性脂肪を消費しきれないと体脂肪になる
- 体脂肪を分解するのには適度な空腹(血糖値が低い状態)が必要
- 体脂肪を燃焼するのに糖質も必要不可欠
今回は、体脂肪が合成・分解される仕組みについて解説しました。
用語を省いたり、流れを一部省略して仕組みをご説明しましたが、それでも難しい内容になります。
重要なまとめ部分を何度かお読みいただき、体脂肪を減らしたり、増やさない方法を嚙み砕いて、これからのダイエットへお役立てください。