アボカドの栄養！ダイエット向きの良質な食材

「アボカドってカラダにいいの？」
「アボカドの効果は？」
そんな方に必見の記事です。

森のバターとも呼ばれるアボカドは、ギネス認定されるほど栄養価の高い果物です。
今回は、アボカドの栄養やダイエットへの効果について解説します。

アボカドとは？

アボカドは、中南米地方の原産でメキシコが世界最大の生産国です。

国内で流通しているのもほとんどがメキシコ産かアメリカのものが多いです。

アボカドはの分類は果物ですが、野菜のような果実として食べられています。

アボカドの栄養

アボカドは森のバターと呼ばれますが、バターほど飽和脂肪酸は多くありません。

それよりもオレイン酸という不飽和脂肪酸が多く、オリーブオイルに近い脂質構成になっています。

またカリウムが非常に多く、カリウムでのむくみ解消効果があり、他にもマグネシウムも十分含まれています。

さらにβカロテンやビタミンが豊富で、果物や野菜の中で優れた抗酸化能力をもった食材になります。

食物繊維量も豊富で、腸内細菌のエサとなる水溶性食物繊維も他の果物に比べて多く入っており、便通を促す不溶性食物繊維もしっかりと入っていて腸内環境を良くする効果も期待できます。

アボカドの効果

血中脂質の改善

アボカドは、ＬＤＬ(悪玉)コレステロールを下げ、ＨＤＬ(善玉)コレステロールを高くする効果があります。

アボカドをよく食べる人は、食べない人よりもＨＤＬコレステロールが高く、メタボのリスクが低いとのデータが出ています。

加えて体重・ＢＭＩ・ウエスト周囲径が低いこともデータで出ています。

２型糖尿病女性１２人の４週間のクロスオーバー試験では、アボカドが豊富な食事は低脂肪かつ活複合炭水化物に富んだ食事と比較して、血中の中性脂肪値を著しく低下させたデータが出ています。

血中脂質の改善をし、中性脂肪を適正にすることで、余分な体脂肪がついてしまうことも防ぎます。

血糖コントロール

アボカドには血糖コントロールの改善効果があります。

肥満２６人を対象にしたアボカド食は血中のインスリンレベルが有意に３７％も低下したというデータがあります。

またアボカドに含まれる糖はマンノヘプツロースというもので、これはインスリン分泌を刺激せずに抑制し、高血糖を抑制するホルモンのＧＬＰ‐１を増加させます。

血糖コントロールがうまくいくことは、血糖値の乱高下による食欲の乱れなどを防ぐことが出来るため、ダイエットにも非常に効果的です。

抗酸化作用

アボカドには、抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンだけではなく、抗酸化酵素を多く含んでいるグルタチオンが非常に豊富です。

グルタチオンは体内で合成も出来ますが、食事からも摂ることで更なる抗酸化効果が期待できます。

抗酸化をして活性酸素を除去することは、ミトコンドリアを守ることに繋がり、エネルギー生産がスムーズになったり、疲労を感じにくくなったりします。

肌の維持

アボカドは、肌に良い栄養素が非常に豊富です。

活性酸素を除去する抗酸化物質や、血管をサラサラにするオレイン酸、腸内環境を良くする食物繊維、皮膚の細胞分裂に不可欠な葉酸などお肌に嬉しい効果が詰まった食材です。

別名食べる美容液ともいわれるアボカドは、肌をきれいにする優秀な食材の１つです。

脂質量には気を付けよう

ローファットダイエットをしている際は、アボカドの脂質量に注意しましょう。

アボカドは優秀な食材とはいえ、ローファットダイエットでは脂質量を抑えることの方がまず重要です。

ローファットダイエットの場合、お肉・お魚・大豆製品などを食べて入ってくる脂質があります。

それに加えてアボカドを追加するとなると、脂質量がオーバーする可能性が高いです。

アボカドには、不足しやすいオメガ３の量は少ないため、ローファットダイエットをしている方の脂質源には少し微妙と言えます。

一方で、糖質制限やケトジェニックダイエットには非常に有効な食材になります。

まとめ

今回は、アボカドの栄養やダイエットへの効果について解説しました。

アボカドは農薬使用も少なく、栄養価にも富んだ非常に良い食材です。

健康のためには積極的に摂り入れたいアボカドですが、ダイエットの際は食事法によって使い分けをしましょう。