「麹ってなんなの?」
「麹ってダイエット効果はある?」
そんな方に必見の記事です。
麹はカビの仲間で主に穀物と発酵させて繁殖させたものです。
今回は、麹の健康効果やダイエット効果について解説します。
麹(こうじ)とは?
麹(こうじ)とは、米・麦・豆などに麹菌を付着させて、発酵・繁殖させたものです。
日本の発酵食品には欠かすことのできない菌の1種類で、日本を代表する国菌として認定されています。
様々な麹がありますが、代表的なのは以下の麹です。
麹の例
- 米+麹菌:米麹
- 麦+麴菌:麦麹
- 豆+麴菌:豆麴
また麹菌はカビ菌ですが、有害なカビ毒を発生しないカビ菌なので安全に食べられます。
麹を使った食品例
先述した麹を使って、多くの発酵食品が作られます。
米麹を使った発酵食品
麦麹を使った発酵食品
豆麹を使った発酵食品
これ以外にも、醤油やカツオ節、みりんなども麹を使って作られる発酵食品です。
麹菌の種類
麹を作るためには麹菌が必要です。
その麹菌にも種類があり、それぞれに使われる食材に違いがあります。
麹菌の種類と使われる食材
- 黄麹菌:味噌・醤油・清酒(でんぷん・タンパク質の分解能力が高い)
- 黒麹菌:泡盛・焼酎(クエン酸を生み出す)
- 白麹菌:焼酎(クエン酸を生み出す)
- 紅麹菌:豆腐よう・紅酒(中国、台湾で古くから使われている)
- カツオブシ菌:かつお節
このように麴菌の種類によって適した発酵食品があり、様々な使い分けがあります。
今回はその内、もっとも代表的な黄麴菌の効果を中心に紹介します。
麹の健康効果・ダイエット効果
麹の健康効果・ダイエット効果
- 腸内環境の改善
- 抗アレルギー効果
- 抗炎症作用 など
腸内環境の改善
麹に多く含まれているグリコシルセラミドには、腸内環境の改善効果があります。
グリコシルセラミドを摂ることにより、日本人に多い善玉菌(ブラウティアコッコイデス)を増やすことが出来ます。
この善玉菌が増えることで、糖尿病や肝硬変、敷いてはがんの予防に繋がると言われています。
実際に糖尿病の方には、この善玉菌が不足していることが多いそうです。
またグリコシルセラミドが増えるとメタボ改善効果も見込めます。
さらに麹には少量でもビフィズス菌を増やす効果があることが分かっています。
ビフィズス菌を増やすことは腸内環境の改善に大きく寄与します。
これらのことから麹を摂ると、腸内環境の改善をしたり、メタボの改善にも非常に効果的です。
抗アレルギー効果
麹にはアレルギーの人に多いIgE抗体を減らして、Th1由来のサイトカインを増やして、抗アレルギー効果が示されたデータがあります。
Th1は、リンパ球に存在する免疫に関わるT細胞の種類の1つです。
なお、アレルギーの人はTh1より、Th2が多くなる傾向があります。
このTh1を増やして、Th2を減らすことはアレルギーの改善に繋がります。
引用:Int J Anal Bio-Sci Vol.3,No4(2015)
抗炎症作用
麹には酸性プロテアーゼが含まれており、それが増えることにより、免疫寛容誘導性樹状細胞という細胞が増えます。
この細胞が増えれば、先述した免疫に関わるT細胞であるTreg細胞を増やします。
Treg細胞は抗炎症に効果的な細胞で、麹を摂ることで抗炎症作用が期待できます。
その他にも、麹のグリコシルセラミドを摂ることもTreg細胞を増やすことに繋がります。
麹を摂れば、腸などの消化器官における炎症の改善や抑制に非常に効果的です。
まとめ
まとめ
- 麹は麴菌を主に穀物に付着させて発酵・繁殖させたもの
- 麹は発酵食品に欠かすことが出来ない
- 麹は腸内環境の改善や抗アレルギー・抗炎症に効果的
今回は、麹の健康効果やダイエット効果について解説しました。
麹は日本人に欠かすことが出来ないもので、様々な恩恵を受けています。
腸内環境の改善やアレルギーに困っている方は、麹を摂ってみてはいかがでしょうか。