「もち麦ご飯ってカラダにいいの?」
「もち麦・押し麦ってどんな効果があるの?」
そんな方に必見の記事です。
もち麦や押し麦はコンビニおにぎりでも最近よく使われています。
今回は、そのもち麦や押し麦のダイエット効果や栄養効果について解説します。
目次
もち麦・押し麦とは?
穀物は、水溶性食物繊維が非常に豊富で、現代人の食物繊維不足を補うことが出来ます。
その穀物の中でおすすめなのがもち麦・押し麦です。
もち麦や押し麦は、両方とも大枠は大麦の種類です。
もち麦は、もち性の大麦を外皮を残して加工したものです。
押し麦はうるち性の大麦を、外皮を剥いて蒸してやわらかくし、ローラーなどで押しつぶして平たくしたものです。
お米にうるち米・もち米があるように、大麦もうるち性・もち性に分かれます。
もち麦は粘り気が多いもち性、押し麦は粘り気の少ないうるち性になります。
大麦は水溶性食物繊維の宝庫
もち麦・押し麦の原材料である大麦の食物繊維量は水溶性・不溶性ともにとても豊富です。
特に水溶性食物繊維を100g単位でみてみると、もち麦(乾)は玄米の12倍・押し麦(乾)玄米の6倍は含まれています。
もち麦は押し麦よりも食物繊維量が多いです。
水溶性食物繊維は、腸内細菌である善玉菌のエサになりやすく、腸内細菌を増やして腸内環境を整えるために必須です。
水溶性食物繊維の大部分はβグルカン
大麦の水溶性食物繊維の大部分はβグルカンで、βグルカンが乳酸菌やビフィズス菌を増やしてくれたり、短鎖脂肪酸の合成に役立ったりと素晴らしい食物繊維が含まれています。
うるち性である押し麦は全重量の3~5%・もち性であるもち麦は全重量の6~8%がβグルカンです。
βグルカンは、もち麦の方が押し麦よりも多いです。
もち麦・押し麦の効果
もち麦・押し麦の効果
- 血糖値を緩やかにする作用
- 内臓脂肪を抑制する
- 腸内環境を整える
血糖値を緩やかにする作用
もち麦・押し麦に含まれるβグルカンは、血糖を下げる効果があります。
血糖値のコントロールはダイエットにおいて、とても大切です。
血糖値が乱高下することにより、食欲が刺激されたり、食事で摂った栄養がカラダに吸収されやすくなったりしてしまいます。
もち麦・押し麦は、血糖を低下させて改善し、糖の代謝能力である耐糖能を向上してくれます。
内臓脂肪を抑制する
BMI25以上の成人男女50名を対象に、白米1日2食摂るグループと30%もち麦配合ご飯1日2食摂るグループでは、12週間の試験で大麦を摂ったグループが内臓脂肪面積が減ったというデータがあります。
そのため、今食べている白ご飯に、もち麦・押し麦を加えることは、ダイエット効果が抜群です。
ただ、これも1日1回食べたからといって効果が出るものではありません。
継続して摂り続けることが大事です。
引用
ルコミナイド研究 ,18,1825-33,2014
日本食生活学会誌 第26巻 第1号3-6(2015)
腸内環境を整える
もち麦・押し麦に含まれるβグルカンは、水溶性食物繊維で腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれます。
さらには、麦ごはんを摂ることにより、白ご飯を食べたグループよりも、LDLコレステロールが低くなったり、排便量が増えたとのデータがあります。
腸内環境を整えて痩せやすくし、さらには便秘の改善にも、もち麦・押し麦は非常に効果的です。
引用:Nutrition.2003 Nov-Dec;19(11-12):926-9
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まとめ
まとめ
- もち麦・押し麦は水溶性食物繊維が豊富
- もち麦・押し麦を習慣的に摂ることで食欲安定・内臓脂肪抑制・腸内環境の改善が可能
- もち麦は押し麦よりも食物繊維が豊富
今回は、もち麦や押し麦のダイエット効果や栄養効果について解説しました。
ダイエットをしたい方は、ぜひもち麦・押し麦をご飯に混ぜて炊いてください。
ただ、食物繊維が豊富な分、しっかりと噛んでから飲み込むようにしましょう。