「もち麦・押し麦はグルテン入ってる?」
「グルテンフリーは痩せる?」
そんな方に必見の記事です。
もち麦・押し麦は、両方とも麦になります。
今回は、もち麦・押し麦がグルテンフリーなのか、ダイエット効果について解説します。
もち麦・押し麦とは?
もち麦や押し麦は、両方とも大枠は大麦の種類です。
もち麦は、もち性の大麦を外皮を残して加工したものです。
押し麦はうるち性の大麦を、外皮を剥いて蒸してやわらかくし、ローラーなどで押しつぶして平たくしたものです。
お米にうるち米・もち米があるように、大麦もうるち性・もち性に分かれます。
もち麦は粘り気が多いもち性、押し麦は粘り気の少ないうるち性になります。
もち麦・押し麦はグルテンフリー?
グルテンとは、小麦のグリアジン・グルテニンの2種類のタンパク質が繋がったものになります。
グルテンの影響は基本的にグリアジンによるものです。
一方、大麦の主要なたんぱく質はグルテリン・ホルデインになります。
ただ、グリアジンはプロラミンというタンパク質の1つで、このプロラミンはグルテンに似た作用があります。
ホルデインもプロラミンの1種で、大麦はグルテンフリー食品とは言い切ることが出来ません。
グルテンを食べていると痩せないの?
結論は、グルテンを抜いたからといって、痩せるという根拠は見つかっておりません。
ただ、小麦粉を含む食材で高カロリーな洋菓子や揚げ物などがあります。
それらを食べていることにより、高カロリーになったから太ったということは考えられます。
普段から小麦を食べていて、一度2週間グルテンフリーをしたときに体調が良くなるようなタイプの人は、グルテンフリーにすることで痩せる可能性があります。
もち麦・押し麦のダイエット効果
もち麦・押し麦の効果
- 血糖値を緩やかにする作用
- 内臓脂肪を抑制する
- 腸内環境を整える
血糖値を緩やかにする作用
もち麦・押し麦に含まれるβグルカンは、血糖を下げる効果があります。
血糖値のコントロールはダイエットにおいて、とても大切です。
血糖値が乱高下することにより、食欲が刺激されたり、食事で摂った栄養がカラダに吸収されやすくなったりしてしまいます。
そのため、血糖の上昇を抑制するもち麦・押し麦はダイエットにも効果的です。
内臓脂肪を抑制する
BMI25以上の成人男女50名を対象に、白米1日2食摂るグループと30%もち麦配合ご飯1日2食摂るグループでは、12週間の試験で大麦を摂ったグループが内臓脂肪面積が減ったというデータがあります。
そのため、今食べている白ご飯に、もち麦・押し麦を加えることは、ダイエット効果が抜群です。
ただ、これも1日1回食べたからといって効果が出るものではありません。
継続して摂り続けることが大事です。
引用
ルコミナイド研究 ,18,1825-33,2014
日本食生活学会誌 第26巻 第1号3-6(2015)
腸内環境を整える
もち麦・押し麦に含まれるβグルカンは、水溶性食物繊維で腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれます。
さらには、麦ごはんを摂ることにより、白ご飯を食べたグループよりも、LDLコレステロールが低くなったり、排便量が増えたとのデータがあります。
腸内環境を整えて痩せやすくし、さらには便秘の改善にも、もち麦・押し麦は非常に効果的です。
引用:Nutrition.2003 Nov-Dec;19(11-12):926-9
まとめ
まとめ
- もち麦・押し麦は大麦で、うるち性ともち性に分かれる
- もち麦・押し麦はグルテンフリーとは言い切れない
- もち麦・押し麦はダイエット効果は豊富
今回は、もち麦・押し麦がグルテンフリーなのか、ダイエット効果について解説しました。
もち麦・押し麦はグルテンに近い成分を含んでいるため、グルテンで体調が悪くなる方は避けた方が良いです。
ただ、グルテンを抜いたから痩せるということはなく、もち麦・押し麦には高いダイエット効果があるのでおすすめです。